bookshelf 『プラハの春(上)(下)』 春江一也 忍者ブログ
本はごはん。
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5cacdc78.png  プラハが続きます。

 チェコという国は、こういう言い方はどうかと思うけれども
 少なくとも私にとってはあまりメジャーではないというか、 

 「プラハの春」「ビロード革命」あたりは知識としておぼろげに
 知ってはいるものの、果たしてどこまで判っているのか
 とても怪しく。

 で、この「プラハの春」であります。

 第二次大戦後ロシア軍によってナチから解放され、ソ連の指揮下で共産主義路線を取って
 きたチェコに、民主化の波が押し寄せる。強力なリーダー(第1書記)のもと、民主化を
 進めようとしたらなんとソ連が軍事介入して民主化を潰されてしまう、

 というのがざくっとした歴史ですが、この本ではその場所に第三者として居合わせた
 日本人外交官の目から事件の一連が、民主化を求める国民の熱意や、ソ連との緊張関係が
 徐々に高まっていく様、そしてなにより軍事介入の実際がリアルに語られています。

 そしてその中で国際ラブロマンスが展開されるのですが…。

 惜しい。なんとも惜しい。惜しいなんてもんじゃない。
 プロットもストーリィも、そしてなによりその目で見た歴史的事件をベースにしていると
 いうのに、文章が…。キャラクターの描き出し方が…。

 いちばん気になるのは、申し訳ないけど会話が台本みたいというか、棒読みのセリフのようで
 そこにキャラクターが感じられない。文章もあちこちひっかかる。 

 まあ文章のプロじゃないですしね。外交官の方のようだから仕方ないのでしょうけれども
 もう返す返すも惜しい。これをプロが書いたらそれは壮大な小説になったであろうに…。


プラハの春(上)」「プラハの春(下)」 春江 一也 ★★★
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